活動報告

大槌町レポート

12日午後からは、国道45号線(海岸線)を北上し、大船渡市、釜石市の被災地を通過しながら大槌町へと向いました。

陸前高田市同様、ここからは写真の解説方式で報告します。(以下7枚)

      津波に加え火災により大きな被害を受けた大槌町中心地区。

      まるで爆弾を落とされた戦場のような様相でその光景に愕然・・・

藤田けんじ Official Site Blog
町長はじめ、多くの職員が犠牲となった大槌町役場。地震直後2階の会議室で町長以下幹部など約60名が対策本部の検討に入ったところ津波に襲われたとのこと
藤田けんじ Official Site Blog
今回の炊き出しの指定地となった寺野弓道場。
現在も約400名が避難生活をおくっている
藤田けんじ Official Site Blog

隣接の町営運動公園には、自衛隊が拠点を構え、支援物資の配給や、仮設風呂の提供を行っており、近隣の避難所からも支援バスで多くの方が入浴に訪れていた

藤田けんじ Official Site Blog
長期にわたる避難生活で子供たちも遊ぶ場所や道具もない中、自衛隊員が子供たちをリヤカーに乗せて楽しませていた微笑ましい光景
藤田けんじ Official Site Blog
水戸市のホテルステノ遠藤社長率いるボランティアグループ8名と合流し、600人分の肉がたっぷり入ったカレーをつくり、炊きたてのご飯(茨城産コシヒカリ米)に温泉卵をつけ、同避難施設及び近隣の避難所、更には近隣住民や同じようにボランティアで現地に来ていたNPOメンバーなどに提供
藤田けんじ Official Site Blog
避難生活を送っている方たちは、おにぎりやカップ麺、缶詰や菓子パンなどの食事が多いらしく、できたての温かい食事を大変喜んでいました。「肉がいっぱいで嬉しい・・」とか「できれば焼き肉などが食べたい・・」など本音も洩らしてくれました。
藤田けんじ Official Site Blog

今回の訪問で、改めて津波の恐ろしさや被災地の悲惨さ、避難所の現状や、復旧へ向けた様々な課題などを目の当たりにし、もはや地方自治体レベルで復興させることは不可能で、国の迅速な対応を切望せざるを得ないと痛感しました。

一方で、全国から多くのボランティアが現地入りして活動している姿には感動し、勇気をいただいた気がします。

実際に長引く避難生活の中、食事もマンネリ化しているのが実状で、今後の支援体制への学びにもなりました。

壊滅的な被害を受けた東北地区の復興を心から願うと共に、我が常陸太田市においても被災地のひとつとして、東北や沿岸地域ほどの被害が無かったことにある意味感謝の念を抱きながら、今後、道路や各施設の復旧、更には市民への各種支援施策など、しっかりと取り組んでいきたいと感じた次第です。

陸前高田市レポート

藤田けんじ Official Site Blog 限られた時間を有効にと、朝4時30分に起床し行動開始。

最初の訪問地である、陸前高田市へと車を走らせた。

一関I.Cから、現地へ向う途中、山地を抜け平地がひらけた途端、目に入った光景に衝撃を受けた。

まだ、海(広田湾)までは5kmもある地点なのにも関わらず、津波の形跡が・・・。
藤田けんじ Official Site Blog 最初は目を疑ったが、車を止めて近づいて見ると、大船渡線の線路も破損し、瓦礫が散乱していた。

この地点でも既にこんな状況ということは、この先どんな光景を目にするのかと思うと正直、恐ろしさを感じた。

その後進行するたびに、やはりその光景はどんどんすごい状況となっていた。

※今回は写真が多いため、ここからは写真の解説方式で報告します。(以下16枚)

     気仙川流域(広田湾から約3km地点)川岸付近の家はほぼ崩壊)

藤田けんじ Official Site Blog

        国道340号線沿道には、大破した車両が放置されていた

藤田けんじ Official Site Blog

支援物資を届けたお宅の中野(中央)さんと、大阪のNPO代表間島さん(右)、そして、今回誘っていただいた同行者の西野県議(左)

藤田けんじ Official Site Blog
中野さんは塗装業を経営し、店舗は今回の津波で流されてしまったが、自宅は高台にあったため助かったということで、地元中学校のPTA役員も務め、知人や従業員など家を失った方など、約30人を自宅で受け入れ集団生活をしている

藤田けんじ Official Site Blog
ちょうど前日、間島さん達のNPO団体が、ここ竹駒地区の皆さんにとコンテナを改造したお風呂を大阪から運び込み、市内全域がまだ断水状態の為、家の脇を流れる沢から水をくみ上げ明日から地域の方に入浴してもらえるようにと準備を進めていた
藤田けんじ Official Site Blog
コンテナの内部は檜造りの浴槽に脱衣所まで完備されており、今回、全国美容週間茨城地区から提供いただいた、シャンプーやボディーソープなどが大変喜ばれた
藤田けんじ Official Site Blog
地元の中野さんの案内で、各施設をまわった。
まず、陸前高田市の災害対策本部のある、給食センター。市の主要施設である市役所や消防、警察、全てが津波で流されたため、この場所に集約し業務を行っている
藤田けんじ Official Site Blog
陸前高田市の戸羽市長(右)、今年2月6日に初当選したばかり(46才)。人口25,000人のうち、約10分の1にあたる2,400人が死亡・行方不明と岩手県内でも最大の被害を受けた。市議会議員も2名が死亡、市長の奥さん(39才)も4月5日遺体で発見。家も失い息子2人を親戚に預け、連日対策本部に寝泊まりし指揮をとっている
藤田けんじ Official Site Blog
最大規模の避難所となっている第一中学校。現在も1,500人が避難生活している
藤田けんじ Official Site Blog
体育館内は約2畳づつにダンボールで仕切られ、多くの世帯が所狭しと生活をおくっている。インフルエンザやノロウイルスなどの感染症も心配されている
藤田けんじ Official Site Blog
校舎中庭にある、炊き出しスタッフのテント
藤田けんじ Official Site Blog
校舎1階には日本赤十字社の医療スタッフが部屋を間借りし、診療所として利用
藤田けんじ Official Site Blog
運動場の一角に建設された仮説住宅。4月9日から被災地初となる入居がスタート。6棟36戸に1,160件の応募があり抽選で36世帯のみ。29㎡のプレハブ、2DKで風呂・トイレ・エアコン付き。入居は原則2年間。
藤田けんじ Official Site Blog
生徒数298名の第一中学校・佐々木校長。、4月20日の再開に向け準備を進めているが、医療施設と学校は同じ場所では感染症等の恐れから認められないとの国の判断に苦慮している。避難者とは共存の方針とのこと
藤田けんじ Official Site Blog
廃墟となった駅前の市街地。中野さんの店舗もこの一角にあったとのこと。
予想以上の光景に言葉も失うといった心境に・・・
瓦礫を寄せて物資輸送のための道のみ確保されていた
藤田けんじ Official Site Blog
鉄筋の建物も内部は全て流され骨組みだけが残っている状況。
奥に見えるのが市役所庁舎。
陸前高田市は平地全てが今回の津波で壊滅状態となってしまったとのこと
藤田けんじ Official Site Blog

宮城県に一泊

藤田けんじ Official Site Blog初日は、東京で修行中(家業)時代の同僚に宿を手配してもらい、途中の宮城県栗原市に一泊。

全国各地から多くのボランティアや自治体関係の職員が、方々に宿泊しており、宿をとるのも難航したようで、同じ宿泊地には、大阪市道路局の職員が大勢宿泊していました。

ここ、栗原市は揺れは大きかったものの山に囲まれた盆地で、地震による建物の崩壊などはほとんど無かったということです。

東北道築館I.Cから、約10分という土地柄、ここを拠点として連泊し活動している団体が多いようで、市内の宿泊施設はほぼ満員状態のようです。

準備万端!明日出発

藤田けんじ Official Site Blog宮城県の知人より、電気・水道も概ね復旧したとの連絡が入り、いよいよ明日予定通り岩手県の被災地へと、地元の県議会議員と二人で出発します。

美容週間茨城地区などの協力も得て、物資もワゴン車いっぱいになる程集まりました。

道路も通行止めになっている箇所などを入念に調べ、あとは支援いただい
藤田けんじ Official Site Blogた皆さんの思いと共に、安全運転で責任を持って物資を届けてまいります。

現地での活動については、13日帰宅した後、報告します。

支援活動予定!

明後日11日~13日の日程で、陸前高田に救援物資を届け、更に大槌町で炊き出しの手伝いを行うため、急遽、岩手県の被災地へと向かうこととなりました。

今回は、現地でシャンプーやボディーソープ、ヘアーブラシなどが不足しているということで、自分が所属するNPO法人美容週間振興協議会の全国美容週間茨城支部加盟の美容ディーラーから、物資の協力をいただき現地へと届ける予定です。

ただ、一昨夜の宮城県を震源とする大きな地震の影響により、停電や断水が続いているようで、高速道路も一部通行できない区間があるなど給油状況なども含め、現在情報を収集しながら準備を進めています。

JR水郡線最新情報!

現在の情報によると先日お伝えしたように、4月11日(月)から、常陸太田駅~上菅谷駅間、常陸青柳駅~安積永盛駅間については、運行再開が正式に決定。

再開に伴い、常陸太田駅から水戸駅区間は、常陸青柳まで電車で、そこからは代替えバスを利用して行けることとなりました。

また水戸駅~常陸青柳駅間も、16日(土)から運行が再開されるとのことで、いよいよ全線開通の見込みとなったようです。

当初は復旧に向けてかなりの日数を要するとのことでしたが、予定期間を大幅に短縮し運行が再開されることとなり、JR東日本はじめ、関係各位に心から感謝を申し上げる次第です。

入学式

藤田けんじ Official Site Blog市内各地で入学式が行われ、太田小学校の入学式に参列してきました。

今年は震災の影響で学校の体育館が使用できないため、会場を生涯学習センターに移して開催されました。

太田小学校には、74名の1年生が入学し、新入児童呼名では、みんな元気よく返事をするなど、とても和やかな雰囲気の入学式でありました。
藤田けんじ Official Site Blog式典終了後は、太田一高へと向い、入学式を終えた保護者の方々に、PTAの概要を説明し、各委員の選任を行いました。

太田一高も同様に体育館が使用できず、新入生は各教室へと分かれて、校内放送による入学式となったようです。

被害を受けた施設の復旧工事が済むまでは、しばらく不便な学校生活をおくることとなってしまいますが、是非、そんな環境にもめげずに、新たなスタートをきってください。

こんな時こそ頑張れば、きっと素敵な未来がやってきます・・・!

旧暦のひなまつり

藤田けんじ Official Site Blog昨日4月5日は旧暦での「ひなまつり」。

鯨ヶ丘商店街を中心に3月3日から約1ヶ月間開催されていた「スロータウン鯨ヶ丘ひなまつり」も終了し、今日は各店舗、並びに商店街の飾りつけの後片付を行いました。

今年で3年目の実施となった、「和暦の時間(とき)が流れる街」というキャッ
藤田けんじ Official Site Blogチコピーでの、ひなまつり開催も、さい先好調だったのですが、先の東日本大震災の影響を受け、地震発生以降は来街者も激減し、各店ともに、自分の店の片付や、復旧に時間を費やすなど、折角の行事も寂しい結果となってしまいました。

1日も早く、地域に元気と活力を取り戻すためにも、関係者間では、5月の端午の節句を機に、復興も兼ねた行事の開催を目指し、再び多くの方に、常陸太田市、そして鯨ヶ丘にお越しいただけるよう頑張ってまいります。

理容組合支部総会

藤田けんじ Official Site Blog茨城県理容生活衛生同業組合太田支部の通常総会が「まいづる」で開催されました。

景気の低迷や、後継者不足などにより、業界全体を取り巻く環境も厳しい状況の中、今回の東日本大震災の被害も重なり、新年度予算や事業計画においても、できるだけ組合員に配慮、意見を尊重したかたちとなりました。

こんな時だからこそ、個々の努力は勿論ですが、組合員が協力し合って、業界全体の再建や発展を考えていかなければなりません。

このことは、どの業界でも同じであると思います。

様々な分野や世界で、互いに手を携えながら支え合える、そんな社会や地域を目指していきたいものです。

広がる支援の輪

藤田けんじ Official Site Blogお陰さまで急なお願いにも関わらず、私共の手元にもたった1日で、ワゴン車3台分の衣料を、多くの方から届けていただきました。

ご提供いただいた皆さんに心から感謝申し上げます。

救援活動に行かれる、消防士さんのもとには、多方面から合計4トン車がいっぱいになる程の衣料が集められたそうです。

一般的な報道やメディアによると、衣服については新品のみで、中古は迷惑とされていますが、今回の気仙沼のように、古着でもいいので、是非届けてほしいといった現状もあるようです。

津波などで、家や洋服など全てを失ってしまった被災地の人達の切実な思いや願いが、しっかりと伝わっていない現実を感じたところです。

今後も、「自分達でもできること」「自分達ならできること」を考えながら、皆さんと共に行動していきたいと思います。