市内に残る伝統的な在来作物の調査や、どのように未来へ向けて引き継いでゆけるかを研究している、『種継人の会』主催による、「在来作物交流会」が開催されました。
会場には、予定数を上回る多くの方が参加され、「里美かぼちゃ・日本モチ・こんにゃく芋・赤モチ・青御前・娘きた・黒ごま・常陸秋そば」などの、在来作物を使った料理の試食をしながら、
生産者の代表の方(5名)の熱い想いを伺うなど、地元の在来作物の魅力について学ばせていただきました。
また、ゲストとして参加いただいた、山形大学准教授・江頭宏昌氏と、フードアナリスト食文化研究科・藤原浩氏の、専門家ならではの大変勉強になる話も聞くことができ、在来作物への関心がより高まった気がいたします。
そこに生きる人々と共に月日を重ね、
風土に順化し、進化を遂げてきた在来作物。その意味では地域の歴史・文化・風土の生き証人とも言えるわけです。経済的には非効率な存在であっても、「地域に生きる」ということ、「人と人とのつながり」、「食べ物や農業の未来」など、いろんな意味で、引き続き興味を持って考えていきたいと感じた交流会でありました。