いばらき自民党主催による、原子力問題調査研究会のセミナーが開催され参加してきました。
タイムリーな内容とあって、会場には県内各地から300名を超える多くの参加があり、関心の高さを示していました。
第一部は、東京大学・岡本孝司教授による、「福島第一原子力発電所事故を踏まえた安全対策等について」、
福島原発事故の状況や、原子力安全の考え方、更には東海原発の被害状況などについて説明がなされ、まずは事故を終息させ、何が問題であったかを冷静に分析し二度と事故を繰り返さない、そして安全の考え方を再構築し、世界の原子力プラントの安全性向上に貢献することが必要であるとのお話をいただきました。
第二部では、日本原子力研究開発機構の百瀬琢磨次長による、「放射線と健康への影響について」、放射線の特徴や身のまわりの放射線について、また、福島原発からの学校活動や飲食物への影響等についても、丁寧に説明がなされ、健康への影響は、一度に10万マイクロシーベルトより低い放射線量では認められておらず、避難区域等を除けば、茨城県内全地域で普段通りの生活を送って問題ないとのことであり、安心いたしました。
ただ、児童生徒等が受ける放射線量を年間1ミリシーベルト以下に抑えることを目指す取り組みのために、国からの財政的支援も行われることになっているということなので、今後も放射線に関する情報には引き続き関心を高めながら、地元常陸太田市の安全対策についても、しっかりと考えていきたいと感じた次第であります。