原子力問題セミナー

藤田けんじ Official Site Blogいばらき自民党主催による、原子力問題調査研究会のセミナーが開催され参加してきました。

タイムリーな内容とあって、会場には県内各地から300名を超える多くの参加があり、関心の高さを示していました。

第一部は、東京大学・岡本孝司教授による、「福島第一原子力発電所事故を踏まえた安全対策等について」、
藤田けんじ Official Site Blog福島原発事故の状況や、原子力安全の考え方、更には東海原発の被害状況などについて説明がなされ、まずは事故を終息させ、何が問題であったかを冷静に分析し二度と事故を繰り返さない、そして安全の考え方を再構築し、世界の原子力プラントの安全性向上に貢献することが必要であるとのお話をいただきました。

第二部では、日本原子力研究開発機構の百瀬琢磨次長による、「放射線と健康への影響について」、放射線の特徴や身のまわりの放射線について、また、福島原発からの学校活動や飲食物への影響等についても、丁寧に説明がなされ、健康への影響は、一度に10万マイクロシーベルトより低い放射線量では認められておらず、避難区域等を除けば、茨城県内全地域で普段通りの生活を送って問題ないとのことであり、安心いたしました。

ただ、児童生徒等が受ける放射線量を年間1ミリシーベルト以下に抑えることを目指す取り組みのために、国からの財政的支援も行われることになっているということなので、今後も放射線に関する情報には引き続き関心を高めながら、地元常陸太田市の安全対策についても、しっかりと考えていきたいと感じた次第であります。

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  1. 山口 より:

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    表土除去の保護者支援に2454万円 取手の全教育施設対象
    市補正予算が可決
    取手市議会の臨時議会は28日、公立保育所、幼稚園、小中学校のグラウンドの放射線量を低減するための災害時応急処理経費2454万3000円などを含む本年度一般会計補正予算案を全員賛成で可決、閉会した。
    放射線量低減対策は、放射線量測定値が高い校庭などの表土除去作業を支援する内容。保護者らが表土剥離作業をするのが条件で、埋設処理するための掘削と埋め戻しは委託業者が行う。私立の17保育園、幼稚園には、それぞれ20万円を限度として、作業に要した経費の2分の1を補助する。
    24日に白山西小でPTAなどが実施した表土除去作業では、作業前の測定値毎時1・313マイクロシーベルトに対し、終了後は0・230マイクロシーベルトに下がり注目された。
    同市によると、公立、私立など全教育施設での放射線量低減対策実施は県内初という。

  2. 藤田けんじ より:

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    今回のセミナーでも、教育施設に関する影響についての質問が多く出されていました。
    そのような中、校庭の放射線量が1時間あたり3.8マイクロシーベルト未満であれば、平常通り校庭を利用して差し支えないということで、その算出根拠としては、年間2万マイクロシーベルト(20ミリシーベルト)を暫定的な目安とし、毎日屋内で16時間、屋外で8時間過ごすという仮定で導きだされた値ということであります。
    ただ、1時間あたり1.0マイクロシーベルトを超える場合には、児童生徒等が受ける放射線量を年間1000マイクロシーベルト(1ミリシーベルト)以下に抑えることを目指す取り組みのために、国からの財政的支援が行われることになったということですので、今後本市においても、測定値を検証して、値が高い場合はしかるべき対応をとっていただけるよう働きかけていきたいと考えています。
    取手市の場合は、県内でも特に高い数値が出ていたための早急な措置と思われますが、参考にさせていただきます。
    常陸太田市でも、市内全小・中学校、及び保育園・幼稚園の放射線量について測定結果を、市のHPにて随時更新していますのでご参照ください。
    http://www.city.hitachiota.ibaraki.jp/news.php?code=1387