常陸太田市の市街地は、景行天皇の時代、日本武尊が東夷征伐のためにこの地を巡った際、丘陵の起伏があたかも鯨が洋上に浮遊している状に似ているので、「鯨ヶ丘」と名付けられたという説があります。
正式な地名としては表記されていませんが、丘の上にある、常陸太田市立太田小学校や県立太田第一高等学校の校歌の中にも、その名が謳われているように、地域の人たちからは古くから愛称として呼び続けられています。
常陸太田といえば、水戸黄門でおなじみの水戸光圀公が晩年を過ごした隠居所として知られる「西山荘」などが有名で、駅前の観光案内所の問い合わせ件数もこれまで一番多かったのですが、ここ数年は「鯨ヶ丘」の問い合わせが上回るほどになってきています。
それも、地元商店街を中心に行政や商工会と連携し、様々な取り組みを行ってきた効果が、少しづつ形になってきた証だと思います。
現在、鯨ヶ丘では旧暦をキーに、~和暦の時が流れる街~「スロータウン鯨ヶ丘」と称し、季節の行事や風習を和暦で行うことで、本来の意味や季節感が感じられる街づくりに取り組んでいます。
明日5月5日は端午の節句(新暦)ですが、和暦では今年は6月16日が旧暦の5月5日にあたります。
5月15日から6月16日までの1ヶ月間、鯨ヶ丘では、5月人形を店先に飾ったり、街中では珍しい「こいのぼり」もお目見えします。
是非、鯨ヶ丘を訪れていただき、ゆったりとした時間と空間を感じていただけたらと思います。
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古来からの伝統行事を和暦で行うことを、絶対的に支持します。素晴らしいことです。
和暦で行わなければ、日本の伝統行事は本来の意味を成しませんし、季節感も味わえません、
街づくりの根本に日本文化を正確に理解しようという心意気が感じられ、大変嬉しく思います。