田川市・いいかねPaletteの取組等視察…!


視察3日目は福岡県田川市を訪問し、「中小企業振興ビジョン」、及び「いいかねPalette」の取組について、現場も含めて視察してきました。

「いいかね Palette」とは、廃校を活用したコンセッション事業(市が所有権を有したまま、運営権を民間事業者に譲渡)で、(株)BOOKが完全独立採算制で運営している施設です。

代表取締役の青柳さんの説明の下、音楽を中心としたコンテンツ産業の創出・集積を目指して改修されたレコーディングスタジオや、

木箱のようなボックス型の宿泊用ベッドを備えたドミトリー、

会議やテナント、ワークショップ、アトリエなど多目的に利用できるクリエイティブスペース、

ランチなど飲食の楽しめる「おいとま食堂」、

「どこでもドア」が設置されていたり、地元アーティストが描いた壁画のある廊下など、遊び心の感じられる校内を案内して頂きました。
廃校の利活用は、全国的に共通の課題であり、常陸太田市も同様の状況にあり、この「いいかねPalette」もオープン7年目を迎え、年間1万人以上が利用し、800人以上が宿泊、更に月平均17人の長期滞在利用があるなど、軌道に乗りつつあり、昨年度は単年度黒字を達成したものの、音楽・映像分野などの売上には波があり、現下の物価高の影響等により不安定な経営状況が続いているということで、行政としても連携を図りながら最終的には運営事業者が自ら収益を生み出すまでに至るよう最大限の支援を行っていくとのことであります。
今後の展開についても応援の気持ちと共に注目していきたいと感じました。

また、中小企業振興ビジョンについては、中小企業基本調査を受け、経営の基本を学ぶ場の開設や、地域の課題を解決するソーシャルビジネスの推進、困りごとを持つ市民と事業者を繋げる仲介サービス事業「KIBITTE(きびって)」の開設、地域で若者を育て地域に若者を残す活動など、地域内経済循環を目指した取り組みを展開されていました。
特にKIBITTE事業については参考になる点を多々感じることができました。

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