夏の太田のヨマチ(夜祭)と同じように、旧太田16町内では、各町内に奉られている神社で、新年を迎える行事が大晦日に行われています。
別雷神社では、古くなった縁起物などのお炊きあげ用の火をおこして、新年の参拝者を迎えるようにしています。
この光景こそ、まさに子どもの頃から
の故郷の「ゆく年、くる年」であり、今年ほど、いつもどおりにこの日を迎えることが出来たことをありがたく感じたことはありません。
振り返ると、3.11の震災の影響で、長かったような、あっという間だったような、時の流れをつかめにくかった1年であったように感じます。
地域でも多くの被害を受けましたが、一方でこれまで経験したことのない生活の体験などから、逆にたくさんの学びを得ることができました。
地域コミュニティの大切さを実感し、人の優しさを実感し、水や食べ物のありがたさを実感し、便利すぎる生活への反省を実感し、限りあるエネルギーのあり方を実感し、そして何より、普段通りのありがたさを実感する等々、今となっては震災があったからこそ気づかされたことが、とても多かったと感じています。
そんな沢山の実感した想いを、決して忘れることのないよう心掛け、新たな年も前進していきたいと考えます。
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